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愛子
「ねぇ、おじいちゃん、お父さん最近様子が変だよ。」 |
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絵笛樟蔵
「そうじゃのう。ほっほっほ。」 |
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学
「どうして笑うの?心配じゃないの?」 |
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愛子
「おじいちゃん、何か知ってるなら教えてよーっ!」 |
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絵笛樟蔵
「まぁ、待ちなさい。そのうち自分で相談に来るじゃろうよ。」 |
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愛子
「そうかなー?心配だよっ!」 |
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絵笛勝夫
「ただいま。(ハリのない、小さい声)」 |
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学
「あっ、お父さんだ!」 |
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絵笛樟蔵
「ほっほっほっ。うわさをすれば、じゃ。」 |
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愛子
「ねぇおじいちゃん!」 |
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絵笛樟蔵
「仕方ないのう。」 |
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愛子
「お父さん、ちょっと来て!」 |
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絵笛勝夫
「何だい、愛子かぁ。はあーっ。」 |
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絵笛樟蔵
「どうした勝夫君。元気がないのう。先週までは大もうけだと騒いでおったというのに。おぬし、最近調子よくないのかね?」 |
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学
「おじいちゃんっ!そんな言い方ひどいよっ!」 |
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絵笛樟蔵
「おぉ、悪かった。」 |
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絵笛勝夫
「いいんだよ、学。僕もおじいちゃんと話したいことがあったんだよ。お父さん、助けてください。ちょっと困ってます・・・。」 |
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絵笛樟蔵
「どうしたのかね?まぁ何を話すかは想像がつくがのう、ほっほっほっ。」 |
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絵笛勝夫
「あぁっ!やっぱりプロのお父さんには隠せないですね。お父さん、困ってるんです。」 |
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絵笛樟蔵
「おぬし、調子に乗ってレバレッジを使いすぎたのじゃろ?それで大損したんじゃろ?」 |
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絵笛勝夫
「ひゃー、やっぱり見抜かれてましたか。その通りです。」 |
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愛子
「レバレッジって何?」 |
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絵笛勝夫
「自分が持ってる何倍ものお金を取引することさ。」 |
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絵笛樟蔵
「FXの醍醐味じゃな。1万のお金で100万円動かせることもできるからのう。」 |
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学
「100万円も?」 |
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絵笛樟蔵
「そうじゃ。大金を動かせるんじゃよ。でもなあ、初心者は気を付けないかん。せいぜい数倍じゃ。」 |
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絵笛勝夫
「すいません・・・。FXを初めたとき、レバレッジ10倍で取引したんです。最初15万円で始めたんですが、3日後に80万円になったんですよ。
それで、何回も取引したら、どんどんお金が増えていって・・・。ビギナーズラックでしょうか。それで調子に乗ってどんどん売買していったら、急に予想が外れだしました。
やばい、何とかしなきゃと思ってあせって、レバレッジを50倍効かせて損を取り戻そうとしたんです。
これがまた、大失敗で・・・。」 |
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絵笛樟蔵
「50倍?・・・・なめんとんのかっ!このたわけめがっ!」 |
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愛子
「・・・・。」 |
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学
「・・・・(おじいちゃんが初めて怒った・・・。)」 |
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絵笛樟蔵
「いいか、FXをなめちゃいかん。わしら為替ディーラーでも、せいぜい5倍程度で取引をするゾイ。
ましてや、FXを初めて数ヶ月のオヌシが、レバレッジ50倍じゃと?早すぎるわっ!」 |
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絵笛勝夫
「ひィっ・・!すいません、お父さんっ!反省しました、懲りました。何とか挽回したいんですっ。助けてくださいっー!」 |
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絵笛樟蔵
「・・・・。本当に反省しとるんじゃな?」 |
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絵笛勝夫
「はいっ!お父さん。投資をナメました。ちゃんとした勝てるFXをしたいですっ!」 |
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絵笛樟蔵
「・・・。懲りたようじゃな。確かにFXはレバレッジを使って、効率のよい投資ができる。
だがな、少ない元手でレバレッジを効かせる場合、ちょっとの変動でお金が動く。その分損失も大きくなる。
強気で攻めるのはよいが、レバレッジのリスクも考えて取引をするんじゃ。
レバレッジも使い時があるんじゃ。覚えておきなさい。それで、どれくらい、損したんじゃ?」 |
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絵笛勝夫
「100万円くらい・・・です。」 |
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学
「・・・(100万円?)」 |
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絵笛樟蔵
「高いレッスンじゃったな。お前さん、しばらくおこづかいなしじゃ。この失敗に学ぶがよいゾイ。
わしがもう一度、FXの基本を教えてやるゾイ。しっかりせよっ!」 |
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絵笛勝夫
「お願いしますっ!お父さんっ!」 |